もっと人と交流して、人を知りたい【中田青渚の大切なひとり時間 Vol.19】

中田青渚

ー突然のお知らせになりますが、2021年10月からはじまった「中田青渚の大切なひとり時間」は、今回で休載となります。約1年半の間、読者の方々に中田さんのお話を届けることができました。振り返ってみていかがでしょうか?

「初回の“夜の公園で台本を読んでいます”から改めて読み直してみると、緊張していることがよくわかります。この連載のおかげで、出演する映画やドラマの取材でもしっかり話ができるようになりました」

ーそう言っていただけると嬉しいです!

「私はもともと考えていることを言葉にするのがあまり得意ではなく、連載がはじまった頃は、どんな話をしようか一言一句考えていました(笑)。読んでいただいた方はもちろん、いつも感想を送ってくださったファンのみなさんには、感謝の気持ちでいっぱいです!」

ー連載の中でも特に中田さんの家族のお話が好評でした。お母さんからはどんな感想がありましたか?

「特にないですね(笑)。昔から仕事の話はほとんどしませんし、実家に帰省したときもいつも通りの会話しかしないので…。読んでくれているのかな?」

ーきっと読まれていると思いますよ!もしかしたら、連載が中田さんの近況を知らせる手紙のような存在になっていたかもしれませんね。毎回テーマを決めてお話を伺っていますが、印象に残っているエピソードはありますか?

「やっぱり、“私の家ではクレヨンしんちゃんが禁止でした”の回ですね!子どものころ、家ではクレヨンしんちゃんを観ることができなかったので、とても印象に残っています。映画(オトナ帝国の逆襲)は想像以上の感動超大作でした。あと、当時撮影していただいた写真を見ると、自分でも大人になったなと思います」

ー映画やドラマも映像として残りますが、連載の写真はある意味で“素”の中田さんが記録されていますよね。この約1年半、お仕事ではどのような変化がありましたか?

「ありがたいことに、たくさんのお仕事をいただけるようになりました。ドラマ「善人長屋」では初の主演を務めさせていただきましたし、個人的にはDOKUSOマガジンのおかげで運気が上昇したと思っています!」

ーありがとうございます! でもお仕事が増えたのは、中田さんが努力した結果だと思います(笑)。他にも最近では「しょうもない僕らの恋愛論」や映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』など、注目作への出演が増えました。俳優として意識の変化はありますか?

「もっといろいろな役を演じてみたいです。その影響か以前は読書や公園のお散歩などひとり時間を大切にしていたのですが、最近は大学時代の友人とよく会うようになりました。就職して一般企業で働く友人の話はどれも新鮮で、知らないことばかり。私は会社で働いた経験がないので、もっと人と交流して、人を知りたいと思うようになりました。この積み重ねが、お芝居をする上できっと役に立つと感じています」

ーひとり時間より、人との時間を大切にするようになったのですね。これからの中田さんが、より一層楽しみになる言葉です。

「あとは連載が再開したときのために、日常のおもしろいエピソードをメモするようになりました!」

ーお笑い芸人さんと同じ発想ですね(笑)。頼もしいです。改めて、今回で休載になりますが、読者のみなさんにメッセージをお願いします。

「約1年半の間、“中田青渚の大切なひとり時間”を読んでいただき本当にありがとうございました。今まで自分の考えや家族のことなどプライベートな話をしたことがなく、最初はうまく伝えられないこともありましたが、私の話をおもしろいと思って読んでくださるファンのみなさんの存在がとても励みになりました。これからも応援よろしくお願いします!」

文/ 大川竜弥 撮影 / 西村満 スタイリスト / 山川恵未 ヘアメイク / 木内真奈美(OTIE)
衣装 / ブラウス¥5,900/Solace<問い合わせ先>https://auntierosa.com/

今回の記事を含む、ミニシアター限定配布のフリーマガジン「DOKUSOマガジン」4月号についてはこちら。
DOKUSOマガジン4月号(vol.19)、4月5日発行!表紙・巻頭は池松壮亮、センターインタビューは細田佳央太!

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中田青渚 俳優

2000年、兵庫県出身。『第5回Sho-comiプリンセスオーディション2014』でグランプリを受賞し、俳優デビュー。映画『君が世界のはじまり』、『街の上で』、『うみべの女の子』等出演。

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