深く考えずに返事をしてしまったことがあって…【中田青渚の大切なひとり時間 Vol.17】 2023.2.8
「普段自分の考えをしゃべる機会がないんです」という中田さんのひとり時間についてお聞きする連載企画です。今回は青春映画の名作『リンダリンダリンダ』を取り上げます。軽い気持ちでバンドに参加した韓国人留学生・ソンに共感する中田さん。「実は私も深く考えずに返事をしてしまったことがあって…」
ー中田さんが高校生の谷村くるみと、くるみの母・安奈の一人二役を演じるドラマ「しょうもない僕らの恋愛論(読売テレビ・日本テレビ系)」が絶賛放送中ですね。高校生つながりで、今月は2005年に公開された青春映画の名作『リンダリンダリンダ』を選びました。軽音楽部に所属する4人の女子高生を描いた作品ですが、いかがでしたか?
「中学生からお仕事をはじめたこともあり、この作品のような青春は経験していないのですが、やっぱり憧れますし、もう戻れないと思うと不思議と懐かしい気持ちになりました。日常が淡々と進みつつ、ふとした出来事から少しずつ変化していくところがリアルな高校生活っぽいですよね」
ーペ・ドゥナさん演じる韓国からきた留学生のソンがバンドに誘われ、適当に返事をしてしまったところから物語が動き出します。中田さんにも似た経験はありますか?
「ソンと同じで、私も深く考えずに返事をしてしまったことがあるので共感しました。大学生のとき同級生から突然「行く?」と聞かれ、なんとなく返事をしたらそのままご飯を食べに行くみたいなことが何度もありました(笑)。その同級生は今でもよく遊ぶお友達なので、結果的に良かったと思います」
ー高校生の甘酸っぱい青春が詰まった作品ですが、特に印象に残っているシーンを教えてください。
「松山ケンイチさん演じる槇原がソンに告白するシーンが好きです。一生懸命に韓国語を覚えて気持ちを伝えるのに、たどたどしい日本語で返事をするソンがかわいらしくて。言語も気持ちもかみ合っていない感じが微笑ましいです!そして、バンドメンバーが夜の屋上でお菓子を食べるシーンもいいですよね。私もああいう学生時代を過ごしてみたかったなと思います」
ー中田さんはバンド活動をしてみたいと思ったことはありますか?「しょも恋」では、安奈がバンドでキーボードを弾いていますよね。
「これまで考えたこともなかったのですが、「しょも恋」の回想シーンでバンドメンバーと演奏するシーンを撮影しているうちに、バンドっていいなと思うようになりました。もし私がバンドをするなら、ギターに挑戦したいです!まったく弾けないのですが、持っている姿がかっこいなと思いまして(笑)」
ーギターはバンドの花形ですからね!もし演奏をするならどのアーティストの曲を選びますか?
「アジカンさんの「ソラニン」です!映画『ソラニン』を観たとき、作品の雰囲気とぴったりで素敵な曲だなと思いました」
ー中田さんの世代だけでなく「ソラニン」は人気の曲ですよね。「しょも恋」について聞かせてください。主人公・拓郎を演じる眞島秀和さんとは撮影現場でどのようなお話をされているのでしょうか?
「眞島さんは普段演じている役から寡黙なイメージがあったのですが、はじめてお会いしたときとても明るい方でギャップに驚きました(笑)。私がメイクをしていると大きく手を振りながら「おはよ〜!」と挨拶をしてくださるので、私も元気いっぱいに手を振っています。いつもフラットに接していただけて、楽しい撮影現場です」
ー確かに、『犬チャリ』で眞島さんが演じていた嫌な上司役からは想像できませんね。最後に、ファンのみなさんへ今後の見どころを教えてください!
「拓郎と矢田亜希子さん演じる絵里、くるみの3人の交流を通じて、恋愛模様だけではなく、それぞれに新しい感情が生まれて物語が進んでいくので、ぜひ見守ってほしいです。これから増えていく20年前の回想シーンも注目です!ガラケーやカセットテープなど懐かしいアイテムがたくさん登場します。実は生まれて初めてカセットを触りました(笑)。私と同性代にとっては新鮮で、当時を知っている方は懐かしさを感じるドラマです。幅広い世代の方に楽しんでいただけると嬉しいです」
イラスト / 柳田優希
『リンダリンダリンダ』
監督 / 山下敦弘
出演 / ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織
文/ 大川竜弥 撮影 / 西村満 スタイリスト / 山川恵未 ヘアメイク / 木内真奈美(OTIE)
衣装 / ブラウス¥5,900/Solace<問い合わせ先>https://auntierosa.com/
今回の記事を含む、ミニシアター限定配布のフリーマガジン「DOKUSOマガジン」2月号についてはこちら。
⇒DOKUSOマガジン2月号(vol.17)、2月5日発行!表紙・巻頭は外山文治監督×岡本玲、センターインタビューは小出恵介!
お近くに配布劇場が無いという方、バックナンバー購入ご希望の方は「DOKUSOマガジン定期購読のご案内」をご覧ください。
2000年、兵庫県出身。『第5回Sho-comiプリンセスオーディション2014』でグランプリを受賞し、俳優デビュー。映画『君が世界のはじまり』、『街の上で』、『うみべの女の子』等出演。