「善人長屋」終了後の気持ちと『犬も食わねどチャーリーは笑う』の撮影裏話【中田青渚の大切なひとり時間 Vol.12】

「善人長屋」終了後の気持ちと『犬も食わねどチャーリーは笑う』の撮影裏話【中田青渚の大切なひとり時間 Vol.12】 2022.9.21

中田青渚

「普段自分の考えをしゃべる機会がないんです」という中田さんのひとり時間についてお聞きする連載企画です。初主演となったBS時代劇『善人長屋』放送終了後のお気持ちと、出演作『犬も食わねどチャーリーは笑う』での撮影裏話についてお話いただきました。

中田青渚
なかたせいな｜俳優
2000年、兵庫県出身。『第5回Sho-comiプリンセスオーディション2014』でグランプリを獲得し、俳優デビュー。2021年に出演した『街の上で』『あの頃。』『うみべの女の子』にて第43回ヨコハマ映画祭の最優秀新人賞を受賞

ーBS時代劇「善人長屋」が最終話を迎えました！　全8話を振り返り、中田さんにとってどのような発見や学びのある作品でしたか？

「主演ということもあって朝から夜まで撮影することが多かったのですが、私にとっては初めての経験でした。おかげで、どのくらいご飯を食べて、どのくらい睡眠時間をとればお芝居に集中できるのかわかりました。私は食べ過ぎると眠くなってしまうみたいです…（笑）」

ーお芝居に限らず、良い仕事をするためには、食事と睡眠のバランスが大切ですよね。

「一日の撮影が長かった日、私が少しうとうとしそうになったとき、高島礼子さんが愛用している栄養ドリンクをくださったんです。飲んでみたら眠気が覚めて、集中して撮影に挑むことができました」

ー中田さんらしい、微笑ましいエピソードです。（笑）　たくさんの反響が届いていると思いますが、印象に残っているものは？

「ありがたいことに、たくさんメッセージをいただきました！私がこれまでに出演した作品を観てくださっている方からは、“お縫いを演じる中田さんが新鮮だった”、“いつもの役と違って別人みたい”という声をいただき、友人からは“普段の青渚だね”って連絡がきたり。『善人長屋』をきっかけに、私のほかの出演作も観ていただけたら嬉しいです」

ー9月23日からは中田さん出演の最新作、映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』が公開されますね！　監督は、草彅剛さん主演の映画『台風家族』を手がけた市井昌秀さんです。

「香取慎吾さんと岸井ゆきのさんが夫婦を演じるブラックラブコメディです。夫への不満を書き込む匿名SNSの旦那デスノートを始めたことから物語が展開する、誰もが“あるある”と共感できる、笑って泣けるストーリーです。私は香取さんと同じ職場で働く女の子を演じています。ネタバレになっちゃうから詳しくは言えないんですけど、“もしかしたら、香取さんと…？”みたいな役です（笑）」

ー中田さんが出演するシーンの見どころを教えてください。

「私と香取さんがファミレスで話をする、ストーリー上とても大切で、セリフがたくさんあるシーンです。実は撮影初日でミスをしてはいけないと緊張してしまって…。でも、市井監督が何度もリハーサルを重ね、丁寧に演出をつけてくださり、本番はリラックスしてお芝居をすることができました」

ー市井監督とはどのようなやりとりがあったのでしょうか。

「感染対策しながらの撮影で、共演者のみなさんと気軽にコミュニケーションを取ることが難しい分、市井監督はちょっとした空き時間によく声をかけてくださいました。撮影終了後には、出演者一人ひとりに手紙を書いてくださって、私もいただきました。嬉しくて自宅に飾っています」

ー最後に、『犬も食わねどチャーリーは笑う』の公開を楽しみにしているファンのみなさんへメッセージをお願いします！

「夫婦に限らず様々なパートナーの形がありますが、自分でも気づかないうちに大切な人を傷つけてしまい、どうすればもとの関係に戻れるのかわからないってことがあると思います。そんな誰もが経験することをコメディタッチで描いている作品です。パートナーがいる方は共感できますし、今後パートナーと暮らす方には“いい意味で”予習になると思います。ぜひ、映画館で楽しんでください！」