片山萌美がある時期に毎日見ていた映画『ビッグ・フィッシュ』 2021.4.21
コロナ禍のせいで、おうち時間が長い方も多いかな?
なので、私がある時期一週間ほど毎日見ていた、
元気になれる映画をお教えします。
天下の監督ティムバートン作品
『ビッグ・フィッシュ』
です。
『ビック・フィッシュ』のあらすじ
エドワードは彼が語るお伽話で有名になった人物。未来を予見する魔女のこと、一緒に旅をした巨人のこと、人を襲う森とその先にある美しい町のこと。彼が語る「人生のストーリー」に誰もが楽しく、幸せな気分になった。しかし、一人息子のウィルはそんな父の話が嫌いだった。長い間すれ違う父と子。そんなある日患っていたエドワードの容態が悪化し、実家に戻ったウィルに、残された時間があとわずかだと告げられるー。
まだ見たことない人は絶対に見てほしい。
美しい親子愛、家族愛。
父が語ったファンタジーのような人生。
それを息子は『嘘』と思い、父子はすれ違ってしまう。
しかし、病気になってしまった父を前に、
もう一度真実の父を知るために語っていた話を確かめに息子は動き出す。
その結末とは...。
ティムバートン作品といえば、奇抜なキャラクターやストーリー、
鮮やかな色も印象深いけれど、
その中で、ビッグ・フィッシュはかなり「普通」。
奇抜なキャラクターもサーカスにいる人たちなので不思議ではないのです。
ただ、そのサーカスの団長が狼人間だったりしますけどね。
さて、これから話すことは思いっきりネタバレだけど
大好きだから話しちゃうね。
エドワードの語っている話。ファンタジーパートの方から。
好きなシーン、もう全てが好きなのであれなのですが絞ってお話しします。
まずは恋愛。
エドワードが一目惚れした美しきサンドラのハートを射止めるために、
数々のアタックをするのだけど、
特に黄色い睡蓮の花を絨毯のように飾るところ。
あれはもう...感動したね。
あんなんされたらすぐ好きになる。(※ただしユアンマクレガーの顔面に限る)
そもそもサンドラに一目惚れするシーンもよくて、サーカスで彼女を見つけた瞬間、時が止まるの。
恋をすると時が止まるってロマンティックが止まらないよ。
だけど、結婚した後にすぐに戦争に駆り出され、
なんと戦死通告が…
生きる気力すらなくなっていたサンドラの元に現れるエドワード。
干してた真っ白なシーツにエドワードの影が映るのだけど、
サンドラはそれを、また自分が幻覚を見ているんだと信じられないの。
そこにシーツを外すエドワード。本物を見て初めて信じる。
この演出、素敵よね...。
次は、スペクターという町。
芝生の地面で足に優しく、みんなが裸足で生活している美しい風景の町。
すごく素晴らしい所なのに、なぜか少しだけ不気味さがあるの。
なんだろう、幸せすぎることと、ある意味閉鎖的なところなのかな?
でもとてもティムバートンぽいなって思う不気味さでお気に入り。
人魚(川の妖精)に出会うところや、
戦争に行き、奥さんをいかに愛しているかを語って助かる、
なんてのもなんだか素敵だよね。
大人になった(現実パート)時は、湯船に洋服ごと潜っているシーンが好きなんだよねえ。
奥さん(サンドラ)がきて、一緒に洋服ごと入っちゃうのとか本当に、なんとも美しい。
だけどとっても悲しいの。ここで何回泣いたことか。
エドワードが泣くなって言うけど、無理じゃない?
愛する人がいなくなるかもしれないとか...。泣くじゃんね。
ラストでエドワードが
俺の死ぬ時の話をしてくれ。
という、良く考えればえげつない頼みに息子は迷いながらも話し始めるの。
その話がね、本当に素敵でよくできていて。
それはその場では作り話なんだけどね、違うんだよ。
最後の最後にわかるけど、あながち全てが作り話ではなく、
むしろ本当の話ばかりのファンタジーだけど、
現実のエドワードだったのではないかと思うのです。
そして人生とは、いかに鮮やかに彩りをもち、HAPPYに考えられるかで
自分も、そして人も大切にできるのではないかと思うのです。
私、本当にビッグフィッシュが大好きなので
この愛、伝えられているのか。
どうか伝われ!伝われ!!
伝わったかな!? 気になります!!