台本を持つ手が震えました…【中田青渚の大切なひとり時間 Vol.9】 2022.6.16
「普段自分の考えをしゃべる機会がないんです」という中田さんのひとり時間についてお聞きする連載企画です。読んだ本、観た映画、そして新しい挑戦など。連載を通じて中田青渚さんの魅力をお届けします。
初主演となるBS時代劇『善人長屋』の撮影に一生懸命な中田さん。初日の台本読み合わせでは緊張で手が震えたそうです。共演者のみなさん、スタッフのみなさんとのエピソードを交えてお話をお聞きしました。
中田青渚
なかたせいな|俳優
2000年、兵庫県出身
『第5回Sho-comiプリンセスオーディション2014』でグランプリを獲得し、俳優デビュー。2021年に出演した『街の上で』『あの頃。』『うみべの女の子』にて第43回ヨコハマ映画祭の最優秀新人賞を受賞
ー中田さんにとって初の主演作品となるBS時代劇『善人長屋』の撮影はいかがですか?
「撮影初日はとても緊張しましたが、いまは毎日楽しくお芝居ができています!自分からたくさん話しかけないと…、と意気込んでいたのですが、共演者のみなさんがたくさん話しかけてくださるので、自然と会話が弾んでいます」>
ー共演者のみなさんとはどのようなお話をされるのでしょうか?
「みなさんの趣味や次に撮影するシーンなど、何気ないものからお芝居のことまで幅広くお話ししています。特に共演シーンの多い溝口琢矢さんは同じ事務所ということもあって、たくさん話しかけてくださいます。おかげで私はほとんど聞き役で、8割ぐらい溝口さんがお喋りしています。(笑)」
ー撮影初日はとても緊張したとのことですが、一番緊張したエピソードを教えてください。
「一番緊張したのは、撮影初日よりも台本の読み合わせでした。緊張しすぎて、ほとんど記憶がありません…。共演者がみなさん大先輩ばかりで、台本を持つ手が震えていたことは覚えています」>
ー吉田鋼太郎さんや高島礼子さん、溝端淳平さんを目の前にしたら緊張しますよね。(笑) 初の主演ですが、これまで出演した作品の撮影と違いはありますか?
「共演者のみなさんが引っ張ってくださるおかげで、必要以上にプレッシャーを感じることなく、自分のお芝居に集中できています。お芝居をするという意味ではこれまでの作品と違いはないのですが、撮影初日から現場にいるため、共演者の方のお芝居を見ることができ、全体の流れを把握しやすいです。ありがたいことに監督がリハーサルの時間をしっかり取ってくださるので、自然体で撮影に挑むことができています」
ー主演となると、監督やスタッフさんとのコミュニケーションもこれまで以上に大切になりますよね。
「コロナ禍の撮影のため事前にスタッフさんとの顔合わせができなかったんですが、スタッフさんが顔写真入りの名簿をつくってくださったので、みなさんの顔と名前を確認してから現場に入ることができました。日々、現場でみなさんとコミュニケーションを取りながら撮影しています」
ー素晴らしいです!スタッフさんの立場で考えるとと、撮影初日から名前で呼ばれたら嬉しいと思います。
「ただ、みなさんマスクをして目元しか見えないので、最初は覚えた顔写真となかなか一致しませんでした(笑)」>
ーそれは仕方がないですね。(笑) 『善人長屋』は中田さんにとって初の主演だけでなく、初の時代劇でもあります。撮影で大変なことは?
「現代劇に比べて衣装とヘアメイクに時間がかかります。あとは、時代劇特有の江戸言葉を覚えるのが大変でした。特に大変だったのは、“おとっつぁん”です。人生ではじめて使う言葉だったので、うまく発声できるようになるまでたくさん練習しました」>
ー中田さんの“おとっつぁん”に注目ですね!最後に『善人長屋』の放送を楽しみにしているファンのみなさんに、メッセージをお願いします。
「軽快なテンポで物語が進む作品なので、時代劇に馴染みのない方でも楽しめる作品になっていると思います。残りの撮影も一生懸命頑張りますので、放送を楽しみにしていてください!」
写真提供:NHK
BS時代劇「善人長屋」
7月8日(金)スタート(全8話)
NHK BSプレミアムにて毎週金曜よる8時
原作 / 西條奈加
出演 / 中田青渚、溝端淳平、高島礼子、吉田鋼太郎 他
今回の記事を含む、ミニシアター限定のフリーマガジン「DOKUSOマガジン」6月号についてはこちら。
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文 / 大川竜弥 撮影 / 西村満 スタイリスト / 山川恵未 ヘアメイク / 牧口友紀(TOKYO LOGIC)
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2000年、兵庫県出身。『第5回Sho-comiプリンセスオーディション2014』でグランプリを受賞し、俳優デビュー。映画『君が世界のはじまり』、『街の上で』、『うみべの女の子』等出演。