片山萌美、Vシネ初ヒロイン!『下町任侠伝鷹 3』の撮影裏話を語る

片山萌美

©2021 ライツキューブ

ねえ、みなさん。
悪を成敗するヒーローと聞くと、どんな姿を想像しますか?

仮面をつけ、バイクで颯爽と駆けつけてくれるヒーローも素敵ですけど、不器用ですぐに恋をしちゃう人情と強さを持った身近なヒーローはいかが?

そんな親分が登場する『下町任侠伝鷹 3』で、私はヒロイン「静佳」を演じております。そこで今回は、撮影での裏話的なことをお話ししますね。

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『下町任侠伝鷹 3』あらすじ
シマウチを守る男・侠永一家の組長・鷹羽栄眞(原田龍二)。今度は浅草の商店街でトラブルが!土地代の急な値上げに店をたたむ決意をした豆腐屋の店主・稲森徳雄(諏訪太朗)。栄眞は徳雄の為に尽力しようとするが、親分と認めていない徳雄はそれを拒否する。困った栄眞の所に徳雄の娘・稲森静佳(片山萌美)が豆腐屋閉店の知らせを聞いて帰ってきた。静佳を見た栄眞は今回も心の鈴が鳴ってしまう。土地代を上げていたのは成松達郎(野依健吾)で御前と呼ばれた浅草の商店街の一画を取り仕切る地主・成松宗司(堀田眞三)の息子だった。宗司亡き後、達郎は住民たちに非情に振る舞いはじめ、今度は豆腐屋だけでなく、商店街の他の店舗も値上げし始めた。達郎と店主らのいる集会所に駆け付けた栄眞は…!

素敵な親分「鷹羽栄眞」(たかばえいしん)を演じられた原田龍二さんは、とても人情あふれる方でした。

浅草での撮影中、誰に話しかけられても笑顔で返し、寒い中ほぼ上半身裸でも弱音を言わず、むしろ周りを気遣ってくれる。

「この人、本物の親分じゃん!」と本気で思っておりました。

そして栄眞が率いる『侠栄一家』のみなさんのアドリブ合戦も面白くて楽しかった!

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菅田俊さんが「キレーなねーちゃん!」とアドリブをいれてくださった時には感謝だわーと思わず笑みがこぼれてしまいました。笑

そんな、ふざけているようなアドリブもわんさかあれば、めちゃくちゃかっこいいアドリブもあって...。

締めるときは締める。
それが半端なくかっこいい一家なのです。

ヤ○ザなので、世の中的には、ヒーローとは言えないかもしれないけれど、その人柄と一家全員の優しさは周りの全てを丸く包んでくれる。

シマウチの危機とあればすぐに駆けつけ身を挺して守ってくれる。
今、本当に必要な人たちって、
きっとこういう優しい人情を持った人たちなんだと思うんだ。

あとこれだけは言っておかなきゃいけないんだけど、シリーズ前作の1&2で、過去になると白黒になるシーンが本当にかっこよくて印象的だったことを監督にお伝えしたら、今回は私が襲われるシーンで照明を上手く使ったシーンを撮ってくださって...!

なんかもうテンション爆上がりました。 きっとみんなも印象に残るはず...!

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監督の浅生さん、少年のような無邪気さと、撮影を誰よりも楽しんでいるその姿が本当に愛らしいのです。Vシネ初ヒロインの私、その重責にとってもクサイ演技をしても受け入れてくれる寛容さにたくさん支えていただきました。

浅生監督から「荒唐無稽の世界だから大変だったでしょ。」とお心遣いをいただきましたが、いえいえ、とんでもございません!キャスト・スタッフのみなさんが、荒唐無稽を現実のようにしてました。

下町任侠伝シリーズって、親分が必ずヒロインに恋をして、悪い人たちが出てきてヒロインや仲間が窮地に立たされるけど、親分と侠栄一家が悪を成敗する!
って感じの、単純なわかりやすいストーリーなの。 でもその単純がとってもいいの。

だから観てくれるみなさんにも、まるで自分がそこにいるような気持ちで「よっ!親分!日本一!!」なーんて言いながら、観て欲しい。

今、コロナ禍のせいで将来がどうなるのか不安になっている中、親分が、侠栄一家が必ず助けてくれるとわかっている映画ってとても安心する。

どうぞ、気をはらず楽な気持ちで楽しんでもらえたら嬉しいです♪

さいごに、栄眞と静佳が初めて出会うシーンも必見!
胸キュンです!

『下町任侠伝鷹 3』

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片山萌美 女優

第44回「ミス日本ネイチャー」。グラビアで注目され、現在はTVドラマや舞台、映画と幅広く活躍中。

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