片山萌美の“笑いの根源”をつくった映画は『トリック』と『踊る大捜査線』 2021.5.28
今回、編集部より「人生を変えてくれた映画」でとお題をいただきました。そこで考えていたら、なんと私の「笑い」の根源についてのコラムとなりました。
唐突なんですけどね、この間、マネージャーとお笑いの話になり、好きな芸人や番組の話をしていた時にふと思った。
そもそも、私の今の笑いの根源をつくったのは何かと。
小学生の頃から、「爆笑オンエアバトル」や、「気分は上々」、「めちゃイケ」や「笑う犬の生活」など、たくさんのバラエティ番組を見ていた(皆さんもみてたかな?)。どれも大好きだし、たくさん笑って心に残っているけど、私にとっての「笑い」の根源はなんとなくそれらの番組のどれでもないのかも、と思ったの。
そこで、思い浮かんだのは、なんと、
後にどちらも映画化された2つのドラマ、
『トリック』
と
『踊る大捜査線』
でした。
トリックは深夜ドラマで、すぐ眠気がきてしまう私は見られない時もあったけど(笑)、深夜に放送しているだけあり、笑いが多く、仲間由紀恵さんと阿部寛さんがボケつつもかっこよく、謎解きとダークさが心地よいドラマ。
セリフに「貧乳」だの「巨根」だの出てくるので、もしかしたら今放送できるかわからないが、私からしたらそんなことを言い合うふたりのやりとりが可愛らしく、今見ても素晴らしいセリフの間と台本。
映画シリーズ(4本)も人気で、そんなバカな?って展開も楽しく見ることができる。トリックを見ていて、ケンカするほど仲が良いを理解できた気がする。生瀬勝久さんがカツラの役で延々とイジられてるけどそのイジられ方も好き。
ドラマ版だと生瀬さんの部下役の金髪さんが殴られるけど、殴られるたびに「ありがとうございます」って言うのも、なんとも言えない面白さがある。もう全体的になんといえばいいか...。まぁ一度見てみてください。できればドラマの方から見てもらえたら嬉しいなぁ。
踊る大捜査線に関しては、ドラマよりも映画の方で一気に有名になったかしら?
「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」
「レインボーブリッジ封鎖できません」
などの名セリフが印象的ですよね。
私は織田裕二さんといえば踊る大捜査線でしたが、私より年齢が上な方は「カーンチ!」(東京ラブストーリー)の方が馴染み深いのかしら。
いかりや長介さんと織田裕二さんのやりとりや、深津絵里さんの女性としてのがさつさと繊細さを持ち合わせているところが本当に大好き。
踊る大捜査線に関しては、子どもの頃は「笑い」という感覚ではなかったのですが、大人になってから見ると、記憶以上に笑いが多かった。というより、大人にならないとわからない笑いが多いのね。
だからこそ、踊る大捜査線は私の中でも物事を知ることで、尚、面白くなるものがあると知ることができたと思う。そういう映画やドラマ、もちろん本や、どんなものも、やはり知識がつけばつくほど、理解できたり世の中が面白くなる。
自分の「笑いの根源」を追求したら、なんか真面目な話になっちゃった。笑
人に笑ってもらうためには、頭がよくなければならないんだろうな...という結論に至りました。だからコメディ系の演技って難しいのかも!
なんて今更気づいてみた。
人はいくつになっても、勉強、ですね。
皆さんはどんな「笑い」が好きですか?