無責任な応援ならいらない、すでに必死で頑張ってるから ー 映画『ガンバレとかうるせぇ』

柊太朗

柊太朗

柊太朗です! もうすぐ2月も終わりですねー。僕は北海道出身なのですが、北海道では1、2月が寒さのピークなんです。僕の感覚なんですけど…。もちろん東京も寒いんですけど、北海道は寒いではなく痛いという表現が正しいです。笑

ということで、寒い時期だからあえて夏の映画です!

夏はやっぱり青春だよねと、佐藤快磨監督の『ガンバレとかうるせぇ』を見ました。

『ガンバレとかうるせぇ』のあらすじ
試合に勝っても褒められず、負けても責められることもない、そんな存在。山王高校サッカー部のマネージャー・菜津は夏の大会に敗退したタイミングでマネージャーは引退するのが通例のなか、冬の選手権まで残ることを宣言する。しかし、顧問からも部員からも必要とされていないことに気づいてしまう。一方キャプテンの豪は、チームの要である健吾に夏での引退を切り出され、チームメイトからの信頼の薄さも浮き彫りになっていく。刻々と近づく最後の大会を前に、菜津と豪は選択を迫られる。

いやぁとても良かったです。

「サッカー部女子マネージャーから見た部活動のいざこざ」

無理やり一言でまとめるもとこんな感じです。

ですが、そのいざこざがとても良かった。不穏で不安定でいつ崩れるか分からない。主軸のメンバーが引退するにつれて監督(先生)とキャプテン、キャプテンと部員の信頼が薄れ、次第にチーム全体に伝染していく。主演の堀春菜さん、そしてキャプテンを演じた細川岳さんの内に秘める感情、思いを上手く出せず不器用なところが特に必見です。

この物語は3年生の引退から受験にかけての、自分自身や他人への葛藤が描かれています。

部活動という小さくて、狭い組織だからこそ生まれてしまうすれ違いや、ギスギスした感じ。なんとかしようともがくマネージャーとキャプテン。全国にはこんなチームが沢山あるのではないでしょうか?

そんな中でのマネージャー視点のお話です。

夏が終わり、引退するか続けるか。引退する3年生も少なくない中、マネージャーの夏津は悩み続けます。残って次の大会を一緒に見届けるのがいいのか、監督が言うように自分の道を探す時間に当てるべきなのか。無常にもすぎていく時の中で、迫るべき決断が幾度も幾度も出てきてしまう。

答えがあるはずのない問いに、様々な葛藤が見えます。

ネタバレになるのであまり詳しくは書けないのですが、最後の夏津の行動が、本来あるべき姿だったんじゃないかなと思います。そこに行き着くまでが本当に人間の面白いところで、不器用で泥臭く模索していく姿さえも非常に愛しく、最後のシーンは本当に美しかったです。堀春菜さんの演技に凄く心打たれました。

そして細川岳さん演じるキャプテンがこれまた不器用で…。どうすれば勝てるのか、チームがまとまるのか、自分でも何が正解か分からなくなっているところ、とにかく応援したくなります。

もしも僕が、あのキャプテンの立場だったら重圧から逃げ出しちゃうかも。不器用ながらも必死に頑張るキャプテンを尊敬します!

僕は平和主義なのでメンバーとは朗らかに過ごしたい。辛いだけの部活なら、やる意義を見いだせないと思うし、頑張るにしても無理やりやらされるのと、みんなで鼓舞しあうのとじゃ雲泥の差がありますよね。

実は僕も10年ほどサッカーをしていたのですが、ありがたいことにマネージャーとも部員とも仲良く、帰り道は団欒としてました。

あぁ、楽しかったなぁ。
学生時代を思い出してしまいました。笑

活と言えば、おにぎりとお味噌汁

そんなこんなでご飯の時間です!

今回はですねー。サッカー、そして僕の思い出からメニューを考えました。

10年間サッカーをしていて、週末は試合で朝から夕方までグラウンドにいました。その度に毎回作ってくれたお母さんのおにぎりと、保護者の方たちからいただくお味噌汁の味と言ったらもう…たまりません!

というわけで、今回はおにぎりとお味噌汁にしたいと思います!
使う材料はこちら!

柊太朗特製「おにぎりとお味噌汁」の材料 【おにぎり】
お米(固め)
お好みの具材
(僕は大好物の焼きタラコと梅)
海苔

【お味噌汁 2~3人前】
水 900ml
昆布 15g
鰹節 25g
豆腐 120g
油揚げ 1枚

まずはお味噌汁の出汁から。昆布のぬめりを出さないように60~70度くらいになるよう弱火で30分煮出します。それから昆布を取り除いて、1度沸騰させてアク取りをしたら次はかつお節を投入!

弱火で2~3分煮出してアクをとったら、1度キッチンペーパーなどで裏漉しして、出汁の完成!

具を一口大に切って、味噌をこしてできあがり!

おにぎりは、ネチョネチョにしたくないので粗熱を取っておきます。これが意外と大事!

具を包んだら次は一番欠かせないパリパリの海苔。普通にまいてしまうと、しなびてきてしまうので海苔を炙ります! コンロに火をつけてそこをサッと何往復かすると香りも出てパリパリになります。焦げないように注意してくださいね。

僕は食べる直前にまきました!

ではでは用意が整いましたので、いただきます!

あの時食べた味とは全然違いますが、これはこれでよし!

お母さんの味はまだ遠いです。笑

昔の記憶に浸りながら、ご馳走様でした。

©佐藤快磨

柊太朗 俳優

2000年10月27日北海道生まれ。恋愛リアリティ番組に出演し同世代から人気を博す。小説と映画が大好きで、特にサスペンスとヒューマンドラマ系が好物。

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